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よくある質問

1.球磨焼酎とは?

米、および球磨の地下水を原料として発酵させた一次もろみに、米および球磨の地下水を加えて発酵させた二次もろみを、人吉・球磨地方で蒸留、ビン詰めしたもの。

2.球磨焼酎の歴史

熊本の南端に位置する人吉(ひとよし)・球磨地方は深く険しい山々に囲まれた盆地です。そのため一見、稲作には不向きと思われますが、実は古くより谷間に隠れた多くの田圃がありました。球磨の隠し田です。鎌倉時代から幕末まで700年、この地を治めた相良藩。その公称石高は2万2千石でしたが、実際は十万石を超えていたと言われます。そしてこの隠し田で出来た豊かな米を活かすため、藩をあげて酒造りを奨励。その結果、現在でも、限られた盆地になんとも28もの米焼酎蔵が存在しています。まさに米焼酎の一大産地です。このような歴史的背景を持つ人吉(ひとよし)・球磨地方だからこそ世界的な産地呼称焼酎として、球磨の米焼酎「球磨焼酎」が認められました。

3.球磨焼酎の楽しみ方

米焼酎、米製のメッカは熊本県の人吉を中心とする球磨地方であります。 この球磨焼酎のふるさとでは35度、40度という強い濃い酒を球磨焼酎酒器「ガラ」という フラスコの胴に長い注ぎ口を付けたような酒器に入れ、五徳にかけ温めて飲みます。 球磨焼酎酒器の猪口「チョク」は清酒の杯より小さく、口が開いていません。 昔は、焼酎は枡(ます)で量って二合五勺が一盃と呼ばれていたので、「ガラ」には丁度 「二合五勺」が入るように造られており、お湯を入れてもなお余裕があるくらいの容積をもっています。 「ガラ」も「チョク」も有田焼の白色陶器が好まれ、有田でこれを焼くのは球磨地方への需要をみたすだけであるといいます。 つまり、「ガラ」と「チョク」は、球磨人吉地方だけで使用されている酒器なのです。 球磨の小形の猪口「チョク」は、強い焼酎の燗酒のにおいが鼻にツンとこないので具合が良く、 猪口「チョク」に焼酎を注ぎやすいからでもありますが、このまま五徳にかけて焼酎を温めるのにも便利だからです。 また猪口「チョク」の他に「ソラギュウ」という独特な形状もあり、この「ソラギュウ」という酒器は、 独楽(こま)のように底がとがっていて、置くと傾いてしまいます。 いったんお酒を注がれたら飲み干すまで下には置けないのです。 お酒を愛し続けた球磨人吉ならではの風習といえます。 「ソラ」と差し出されて「ギュウ」と飲む。「可盃(べくはい)」の一種。 可盃は、「○○すべし」と書く場合、「可」の字は必ず上についたので、下には置かない盃という意味で、この名があるそうです。

4.球磨人吉地方での酒席の習慣

焼酎を飲み始める時には、まず一番最初の一杯は決してそのまま口にもっていくことをしないで、 囲炉裏(いろり)の端で飲む場合は囲炉裏のすみに、座敷で飲む場合は床の間のすみに、 野外での酒盛の場合には座っている場所のどこか適当な所に、「必ず1滴だけ落として」から口にもっていくのが、 球磨人吉地方での古い習慣でありました。 まず五神酒を土地神様にあげて、そのおすそわけをいただくという信仰のあらわれでしょう。

5.球磨焼酎の宴席での作法

現在は、アルコール分25度(戦時中に新設された)が主流で、そのお湯割り・水割り・オンザロック等での 飲まれ方が多くなっていますが、昔は30度〜33度位のものを直燗(じきかん)用のガラにいれて、 摂氏40度〜45度に燗をして出していました。 飲んでいる最中にぬるくなれば又、火にかけて温めました。 客人の要望で薄めることはあっても、最初から薄いものを出すのは恥とされ、それをやればケチとかバカにされたのです。 25度が主流の時代になっても、25度のまま燗をして飲まれてきましたが、ここ20年位前から薄めて飲むのが多くなりました。

6.球磨焼酎の盃(さかずき)

球磨焼酎の盃は、チョク(猪口)と呼び、独特の小さいものです。 これで盛んに献酬を行います。 お流れ頂戴でさかずきを戴くのは勿論結構ですが、此所では目下、下手(したて)から目上、上手(うわて)の人に 先に「さかずきをする」風習もあるのです。つまり、一種の貢物という意があったわけです。 さかずきをして、相手が一杯飲み干したら、必ず「重ねて」ともう一杯注いで勧め、その後で返杯を戴くのが作法です。 ただし、お通夜、お葬式、結婚式等二度とあってはならないものの場合は、重ねてはならないとされています。 「さかずきをする」ときは両手を用いるか、右手の指に乗せて差し出します。 上手(うわて)が受けるときは指でつかんで取ってもかまいませんが、下手(したて)が受ける場合は決してつまんで取ってはならず、 「落としてください」の意味で右手を相手の手の下に出します。 差し出した方は拳を上に向けたまま、中指と薬指の間からチョクをコロッと落として渡します。 上手(うわて)からさかずきを差すときは、つまんで出してもかまいません。

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